国内メーカーが販売してないバイク。
いわゆる「販売店か個人が仕入れたバイク」ということです、別名で「輸入車」とも呼びます。これにはメーカーと連携した正規ディーラーは除きます(例えばハーレーとかドゥカティとか)。

最近では中国/タイ/インド/インドネシアなどがあります。これらは販売店が独自のルートで輸入して販売しており、最大手はやはりSOXさんでしょうか。

では、「国内メーカーが販売してないバイク」を買うという事は、一体どういうことなのか?について書きたいと思います。いつもの様に素人のブログなので、誤りあったらゴメンナサイ。

まずは、メリットについて:
殆どの場合「価格が安い」です。国内メーカーの同様車種より10万~15万くらい安かったりします。これは大きなメリットですね。次に「国内にないバリエーションがある」です。CBF125Tのようなネイキッドぽいアメリカンは国内125ccクラスに新車はありません。中古だとエリミやマローダーやイントゥーなどですが、現在生産していません。私は125でクラシックでアメリカン寄りなバイクが欲しかったので、Ly125FiとCBF125Tで迷って、最終的にCBFにしました。最後に「希少性」です。なんせ流通量が少ないので他と被ることがありません。正味、まだ自分以外のCBF125Tの現車を見たことがないです。これはちょっと「特別感」が有って良いです。

故障について:
正直、初期不良を除けば問題ないと考えています。どれも生産国で販売され、日常使いされているバイクなので、これを日本に輸入した途端に急に「故障しやすくなる」という理由が無いです。またメーカーは自国向けだけではなく欧州向けに作っているものが多く、それで故障が多かったりしたら売れませんから。ただ初期不良は国内外を問わず一定確率で発生するので、そのときは「当りが悪かった」と思うしかないです。その場合に重要なことは「初期不良は確実に対応される販売店」で購入することですね。

購入店について:
できるだけ持ち込みか引取修理が出来る距離の販売店、さらに言えば修理を行える技術者のいるお店で買いましょう。自前で全てメンテ・修理できる玄人は個人輸入でも構わないと思いますが、そうでないなら必ず販売修理が行えるお店を通して購入しましょう。国内メーカーで無いので、いざという時に頼れるのは購入店だけです。購入店以外ではメンテ修理を受け付けてもらえないと思ったほうが良いです。

近くに購入できる店がない場合:
その場合の選択は2つ。メンテ修理が自分で出来るなら遠くの販売店で購入する、出来ないなら近くの販売店に取り寄せを依頼する、です。取り寄せは、その店の流通ルートや業者間の付き合い次第なので、可能かどうかは運次第。ダメな場合は諦めましょう。やってはいけないのは、自分でメンテ修理できないのに遠方の販売店から購入です。故障時に自走できない場合の引き取り、搬送費は非常に高額になります。

性能/仕様について:
スペック表と画像などから推し量りましょう。できれば実店舗で現車確認するのが一番です。私もSOXさんで現車を見て、アクセルやクラッチの重さ、シート硬さなどを確認させてもらいCBF125Tに決めました。その節はありがとうございました(草津SOXさん)

品質について:
特に心配していません。私のCBF125Tは中国の「新大洲HONDA」で作られています。新大洲HONDAは2001年に日本のHONDAが出資して出来た合弁会社で、これまでに国内販売された(先代の)スーパーカブも作っていました。また、SUZUKIのGSX-SやRという現行125クラスの最高性能のバイクも、実はスズキ・インドモービル・モーター社というインドネシアの会社で作られていますが、問題があると聞きませんね。
以前は「所詮、中国、東南アジアの製品品質だろ」と思われていたかもしれませんが、かつてのアメリカで日本製品について高名な科学者(ドク)が「No wonder this circuit failed. It says "Made in Japan" (回路が壊れても不思議じゃない。“メイド・イン・ジャパン” だ)」と言ったのに対し、未来(近代)から来たタイムトラベルで騒動を起こす青年(マーティ)が「What do you mean, Doc? All the best stuff is made in Japan. (どういう意味? “メイド・イン・ジャパン” は最高だよ)」と変わったのと同じで、中国製、東南アジア製品に、そんな事をいう時代で無いのかもしれません。
気をつける点としては、歴史の浅い新鋭の製造メーカーなどは控えたほうがいいと言う点です。やはり実績の少ないメーカーの製品をサポートの受けられない国で買うのは不安があります。外国製造メーカーでも「ホンダ***」とか「スズキ***」とか企業名で、国内メーカーとつながりがあり、品質指導がされている工場で作られたものが、まだ無難なのかもと思います。

耐久性について:
これもあまり心配してません。おそらく多くの場合で日本の道路環境や走行環境よりも悪い環境で販売/使用/メンテされているので、それより良い環境の日本での使用に耐えられないと思っているからです。バイク屋さんや知り合いに聞いても「中国バイクはタフだよ、そんなに簡単に壊れない」という答えが多いです。但し、電装品(エンジン関係を除いて)に関しては「ちょっと故障が多いかな」と言われます。確かにCBF125Tの電装品の内部や接続部を見ると「もうちょっと防水した方がよくない?」と思う部分があります。その辺は自己防衛でシール貼るなり、自己融着巻くなりしましょう。

カスタマイズパーツについて:
どこかで聞いた、好きな言葉があります。
「希少車は使えるパーツを探すのではなく、汎用パーツを買って自分で使えるようにするのだ」
好きです (・∀・) 
要は最初から使えるパーツが有る無しではなく、なんとか工夫して使えるようにするものなのです。これは手間のかかる事かも知れませんが、逆に「付けてやったぜ」という達成感にもなり、バイクにも愛着がわくものです。希少車のバイクの楽しみのひとつだと考えています。

保守部品について:
CBF125Tの事で言うと中国製なので、中国のショップサイトのタオバオやアリババで「CBF125T」と検索すればタンクからハンドル、ライト、モーターコイル、シリンダヘッドまでゴロゴロあるので大抵の保守部品は入手できます。個人購買が難しいと思うなら代行などがあるので、そちら利用でも良いと思います。なのでCBF125Tに関しては保守部品について何の心配もしていません。これは中国のバイクであれば同じと思います。個人購入が出来ない場合は、販売店を通して取り寄せしてもらうしか無いですね。これもあるので販売店はちゃんと選びましょう。

まとめ:
価格が安いぞ
国内に無いバリエーションがある
・初期不良は運次第、国内外関係なしにある
頼れる購入店選びが大事
購入店以外で修理メンテしてもらえると思うな
・できれば現車を見てから発注しろ
・今どき「中華バイク」というのも時代遅れかもしれない
・荒い環境で揉まれたバイクなので頑丈だと思う
パーツは探すのではなく、自分で加工して取り付けるもの
・保守部品は中国ならネットで十分、他は購入店頼み

以上、参考になれば幸いです。